Amazon EchoなどのAmazon製品のスマートスピーカーを使ってスマートホームを構築する際には、定型アクションを活用することが多いです。
定型アクションは、①あらかじめ設定した実行条件に従って、②あらかじめ指定したアクションが実行されるという機能です。
この記事では、①の実行条件として設定できることをまとめます。
定型アクションの実行条件は5種類
定型アクションの実行条件は次の5種類です。
- 音声
- スケジュール
- スマートホーム
- アラーム
- 音検出(パブリックレビュー)
以下で1つずつ内容を説明します。
実行条件1.音声
アレクサに特定のフレーズを話しかけることをトリガーに実行する機能です。
例)「アレクサ、おはよう」と言ったら寝室の照明を点けて、今日の天気とニュースを教えてくれる
例)「アレクサ、夕方の照明にして」と言ったらリビングの照明を暖色に切り替えてくれる
なお、同一の定型アクションの実行条件として複数のフレーズを設定可能です。
複数のフレーズを設定するメリットは、①アレクサの認識率を上げることと、②ユーザのフレーズに柔軟性を許容することが挙げられます。
①アレクサの認識率を上げる使い方の例
- 「アレクサ、おはよう」と「アレクサ、おはよ」を設定することで、アレクサ側で語尾を認識できなくても実行条件をクリアできるようにする。
②ユーザのフレーズに柔軟性を許容することの事例
- 「アレクサ、夕方の照明にして」と「アレクサ、照明を夕方にして」を設定することで、ユーザがフレーズを厳密に記憶しなくても実行条件をクリアできるようにする。
実行条件2.スケジュール
設定した時刻をトリガーに実行する機能です。
繰り返し設定で、毎日もしくは特定の曜日の指定が可能です。
例)「毎朝6時」に寝室の照明を点ける
例)「ゴミ出しの曜日の朝6時半」に今日は〇〇ゴミの収集日です、と教えてくれる
実行条件3.スマートホーム
Alexaで室内に人がいるかどうか判定し、定型アクションを自動的に開始する機能です。
設定可能な実行条件は、①人が検知されたときと、②人が検知されていないときの2パターンのみです。
例)キッチンで「人を検知したら」照明を点ける
例)キッチンで「人が検知されなくなって」から5分後に照明を消す
なお、人の検知方法は2種類あり、デバイスの種類ごとに異なります。
- コンピュータビジョンを使用する端末: Echo Show 10(第3世代)、Echo Show 8(第2世代)、Echo Show 5(第2世代)
- 超音波モーション検知を使用する端末: Echo(第4世代)、Echo Dot(第4世代)
それぞれの方法の詳細はアマゾンのレビューヘルプページで次のとおり説明されています。
画面付きの端末では、端末のカメラが捉えた映像(コンピュータービジョン)を利用して、その場所に人がいるかどうかを検知します。画面のない端末では、端末のスピーカーとマイクで超音波とその反響を解析することで近くの動きを検知します。
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=GCDDK2AGHRZS6N5X
実行条件4.アラーム
アレクサのアラーム機能を停止したことをトリガーに実行する機能です。
例)「アラームを停止」したら、寝室の照明を点けて、今日の天気とニュースを教えてくれる。
実行条件5.音検出(パブリックレビュー)
スマートスピーカーのマイクで検出した音が特定の状態と判定されたことをトリガーに実行する機能です。
特定の状態として、次のいずれかを選択できます。
- 赤ちゃんの泣き声
- いびき
- 水の音
- 咳
- 犬の吠え声
- 家電製品の報知音
例)「赤ちゃんの泣き声」を検出したら子守唄を再生する
例)「いびき」を検出したらホワイトノイズを再生する
まとめ
アレクサの定型アクションで実行条件として設定できるのは、本記事で紹介した1〜5の機能です。
その他の実行条件を設定したい場合は、定型アクション以外で機能を構築する必要があります。
アレクサの定型アクション以外については別途記事を作成する予定です。
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